お時間のあるときお読み下さい
法を知る

日常食器をつくる場合
 まずはじめに 親を亡くした皇太子が詩を詠みます

 われらが偉大な先帝よ なぜ病などに犯され 死期を早められたか
今宵 私達はここにつどい 先帝の御霊にささげ物をし宴をし感謝する
王になれた私は深くあなたに感謝し皆とここに会食する

先帝になにかないと皇太子の自分は旺を継げない 先帝のですから死のみが旺になる道です
感謝も複雑です つづけます

あなたのつくられた国を更に発展させましょう 皆で気持ち新たに国作りに励みます 
今宵 皆と食事が出来ることに再度感謝します お見守りください 

これを法で現してお皿や壷をつくるとこうなります
まず大きさです 財なら36.5cm 失なら33cm 興なら29cm 死なら25cm 義なら16から19.2cmの間
王なら8から11.5cmの間に収まるように高さ 又は横幅を作ります

王の気持ちをまずメインテーマとして次にその意にかなう法を選びます
玄紋 紋様の大きさも使えます 耳も使えます


たとえば先帝の死をテーマにすれば

余程先帝の死が悲しい時死をあらわす23cmから27cmで高さ幅を作りますが
およそ7mmで法が4つに変わります

 離郷 島流しのこと 王にはふつうあいません
死別 これは使えます 24.2から24.9cmくらい

死の死 24.8から25.3cm位 射撃のように狙います
 センター狙いでまったくの死 理由抜きです その幅わずか5mm

退丁 これは副葬品です 国の発展につながりません
最期は失財 王にはつかいません


1mm違うと首が飛ぶ
官窯がなぜ型で作られるのか これも大きな理由です
土の収縮は2割前後 24.5mmの出来上がりの皿はおよそ306mmで鋳込む
土を安定させ焼成を安定させてもきんの柚は宋代1割しか完品ができなかったそうです
 こんな普通目に見えない仕事も良い仕事というのでしょう

高台 土付きは普通先帝を偲ぶ王自身を入れます
7.7から11.6cm
やはり7mmきざみで天徳 喜事 センターの旺 進宝 納福です
楽なのはセンター狙い
 天徳が1mm小さいと害の災至 災いごと 災難にあったとなり意味が大幅変わります
納福を1mm超えると苦の失脱 何もかも財産を失う意でこれを献上すると窯人 管理の役人の首がとびます


上の日常器 喪の器は副葬品にもなりうる

先帝が普通死の場合、葬儀をして皇太子が旺になるのは通常翌年 喪は一年
このあいだに喪の磁器が焼かれ 皆で会食をしましょう 
これらの喪の磁器はやがて作られる大きな先帝のお墓にも十分入れられる法であると思います


明代景徳鎮で30万枚以上の官品の不良品はこの法におよそ収まらなかったからと思います
20項目 30項目と法にしばられるからです およそ明代 かなりの皇帝に窯業に対する知識が不足していたか
そうではなくただ政治が不安定だっただけなのかわかりません


法と景徳鎮

北宋期 景徳鎮と改名され郡官窯となりますがまずこの法がうまく作れなかったようです
南宋期 龍泉窯は素晴しい官窯品も作りますが 
大量生産 分業のやはり景徳鎮ではとても良いものはこの頃できなかったようです 


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