2013 03/26 3/31
誰も言わない
最近話題の流出磁器。
グーグルの画像検索でいやと出ます。誰のクレームもない。困ったことです。
で、このHPで、コメントを、つけましょう。
柚違いで、3種類、売られています。
なぜ中国で売れるの?
中国本土にも、日本のオークションで販売中と書かれ、同様な物が売られています。
なぜ、本土でこれが、許されるのか?不思議です。当然、箱付。一種の逆輸入
下も上も、現代作家の作品
宋氏均窯は現代銘。宋均官窯も同様。本土のネット情報もぐぐれば、すぐ分かります。
作家さんの名前も出ます。努力を惜しまないで下さい。
3日でそのリンクが切れました
本土からは、月一位で、IPOC (internet police of china 当方の仮称)が、チェックに来ます。
本土へのリンクは、一部を除き、およそ、リンクが切られます。現代汝が良い例。
箱が値打ち
箱は皆、インパクトがあり、ぐっときます。
ほかに、黒か窯の復古品もあり、中国の偉大さ、底力を感じます。
これらは、いずれ、真品を見る機会に恵まれた作家さん達。
ですから、それなりに、良い作品になっています。まったく、好みに、合いませんが。
宋氏均窯 倣か柚瓶とあります
つまり現代コピー品
倣品とことわりが、中国コレクターにはあります。
この中国の方は、良心的です。こういう方は大事にします。
下が、本日、そのグーグル画像検索にある、本土のHP.倣品ながら350元。
他はどうなの?
余談ながら、流出の清代のホーロー彩の磁器を、今、見てきました。
60点でした。細かい所を良く見れば、現代物と分かります。
写真は、載せません。
また、宋官窯の雰囲気の面白い形の(私好みです)白磁黒鉄線貫入の壷も見ました。
買おうかしらんと、思いましたが、これは30点。
大きく拡大してゆくと、至る所、びしびしと、白い(若い)ひびが、全面に見受けられました。
で、まったく、駄目。蒋介石復古どころか、古くても10年、20年くらい前の雰囲気。
写真は、載せません。
シンジケート
2000年前後、本土中国では、これらの焼き物が、うんざりするほど、真品もまじえ販売されておりました。
わが国でも、同じようなものでしたが、そこは、世界相手と、狭い日本向けの違い。質、量ともに、桁違い
昨今、この世界向け販売は下火と見え、わが国を、とりあえずのマーケットにしたのかしらん。
これが以前書きました、シンジケートというものです。悪い意味、良い意味もありません。
親分、子分のネットワーク。ずいぶん御販売量もあるようです。
古美術品の世界は、皆様、お気ずきのように、やくざの世界の一面があります。
粗利が、法外に高い。倣品もまかりとうる世界 その意味でやくざと思います。汗水垂らして溜め込んだお金を狙います。
これ以上書きますと、皆様のご商売にもさしつかえますので、筆を置きます。
このサイトのご常連の半数が、業界の方の模様ですから。
誰も知らない
次は、2億円のお椀の話題。お金を失うのはたやすいという、ひょっとして、見本かも。
もう、悲しくなってきます。
なんでも4人が競りあったとのこと。全員眼がなかったのか、気に入ったのか
はさみでざくざく切り取った様な花弁。これは、ないです。ありえない。
元型はこんなものでしょう。でも汝ならば2億は安い。
写真のグレーの汝はこちらです。 青い汝はこちらです。
上は真半円の形は、北宋徽宗期。柚は南宋修内司。造作は南宋竜泉窯。すごいですね。
徽宗官窯 | 南宋 修内司 官窯 | 南宋 竜泉窯 |
もう1つ、官品をみるポイント。口(口縁)の、わずかなゆがみ。見逃してはいけません。右下に、少しゆがんでいます。官品では、これは傷ものになり、1000年伝わりません。
皆様に、是非、お見せしたいお椀(元型か)は、青磁の下に、胎の白さが、はんなり、透けて、それはもう、上品なものです。
南宋 竜泉のものですが、初期とみえて、極上品です。
あちこち、探しましたが、出てきません。近いうち、お見せします。
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