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愛妻 邢(けい)氏 副葬品 香炉でしょうか
モチーフの角の張り出しの大きさが口舌。胴の丸みにも口舌。おまけに深さにも口舌。
そりゃあ喧嘩にもなります。
天地同法。高宗好みの法。逆さにしても、法が同じ。
正月の初窯からきさきの供養の香炉でしょうか、焼くなんて! 021も同じ作行き。
まだ北宋の繊細なつくりが生きている。工人、窯家が北から帝と一緒に落ち延びたことが解ります。
1139年没 皇宋元年正月十六臨安府督造 この年の初窯です。
前年 1138年紹興8年 高宗は臨安府を定める。
実はこの督造の字が去年不明でした。なんと本土中国からの検索キーワードで知りました。
もちろん、一般の人ではありません。文物局の人でしょうか。
現在でも月2回ほどは、ダウンロードしていかれます。
そして産地ですぐコピー製造を指示。官産学の三位一体。
去年、春過ぎ、大手オークション会社で売却を計画。
全米に散らばる300名余りの中国富裕層の方々が、この香炉をご覧になりました。
結果、汝のようなものでないと、価値が少ない
そう皆様ご判断されたようです。
富裕層の方達は、投資マネーはあるけど、ものの価値は知らない。
というより、20億、30億の投資案件にはならないと思ったらしい。
残念ですね。そして一部の方は、唐の焼き物をご覧になった。
信じたか、疑ったかは、知りません。
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